
2007/2/14 (水)
タンザニアモロゴロ州のMvomero県Digalama村のDigalama小学校には、
生徒280人に対し、先生がたったの1人しかいない。
タンザニアでは前大統領のムカパの頃から、教育体制の改善に力を入れていた。小さな村の小学校でも、新しい教室が建てられたり、先生の寮が建てられたりした。現在、Kata(いくつかの村を集めた単位)にひとつ中学校を建てようと、どんどん学校建設が行われている。
一方、「小学校の先生」は、中学を卒業した後、高校に進学出来なかった子供たちの多くが求める職業である。国民の労働人口の8割が農業を営むタンザニアでは、就職先がほとんど無く、中学校を出て就ける有給の職業といえば「小学校の先生」なのだ。中学校を出た後、先生になるための専門学校に通って教職を取る。
だから、全員が情熱を持って先生になるわけではない。現金収入を得るための、農業以外の職業のひとつとしてなる。だから大して働かない先生も多いし、赴任地が決まっても、断る先生も多い。そのひとつがDigalama小学校。
タンザニアの交通事情はまだまだ厳しい。遠い小さな村へは、バスも通っていない事も多い。その場合は徒歩か、自転車で何時間も行かなくてはならない。さらにその道は、乾期には砂埃、雨期には泥で歩くのも困難である。
Digalama小学校に赴任が決まった先生は、ことごとく断った。
現在教えている先生はたった1人。
1人の先生が、村中の1年生から7年生(タンザニアの小学校は7年制)までの280人を休むことなく教えている。
タンザニアの義務教育は小学校の7年間。制服は各家で用意しなくてはならないが、授業料はただなので、比較的多くの子供が小学校に通っている。
しかし中学校はになると、進学率はいっきに下がる。中学校は試験で合格しないと行けない。無事合格しても、学費がべらぼうに高いために通えない子供も多い。中学校の進学率は10%未満である。
Digalama小学校は、1976年に開校されたが、開校以来29年間、中学校への合格者はゼロだった。
しかしこの280人の先生、昨年末の試験で、ついに4人の合格者をDigalama小学校から輩出した!
私は彼らが無事中学校へ入学し、いつか彼らの先生のように、教育を必要としているのに受けられない多くの子供たちを助けてくれることを祈っている。
http://www.habaritanzania.com/articles/2757/1/Shule-ya-msingi-mwalimu-mmoja-wanafunzi-280