Rashidi自身、彼らストリートの生活に慣れてしまった子供たちを、どうすれば変えられるのか分からなくなってしまったと非常に悩んでいました。彼は子供たちを叩いたこともないし、食事も服も、そして愛情も与えているのです。彼はこれ以上何をすればいいのか分からないと言っていました。
ストリートの生活に慣れてしまった子供たちは、彼ら自身で、ストリートで暮らすことを選択してしまっているのです。彼らは現在、施設で面倒をみるという支援を、必要としていないのです。施設での生活を強制したところで、少年院のように監禁でもしない限り、彼らは何とかして逃げ出してしまうでしょう。今は、彼ら自身で、施設で暮らすことを選択させるまで、何度も何度も話をしていくしか方法が見つかりません。
私は、ストリートで生きていける環境がある限り、ストリートの生活に浸かってしまった彼らが施設で暮らすことを選択することは無理ではないかと思いました。お金も、食事も、服ももらえる。Moyoの家のように寝る場所もある。この状況を変えるしかないと思うのです。外国人観光客の多いモシでは、子供たちは特に観光客からこれらの物を与えられます。ですので、私は観光客が良く泊まるホテルなどに、「子供たちにお金や物をあげないでください。」と書いたチラシでも置かせてもらおうかと考えています。大した効果は無いかもしれませんが、効果はゼロではないと思うのです。私自身、昨年彼らの状況を知る前までは、子供たちにお金を渡したこともありました。ですので、この状況を伝え、知ってもらうことが大切だと思うのです。
現在、私はRashidiとEvanceと話し合うことで、自分がモシの子供たちのために何が出来るのかを考えています。
自分もずっとここに居られる人間ではないので、現地で活動する、信頼できる協力者が必要です。ですので今は、同じ子供たちを対象としている彼らの活動が同意出来るものであれば、彼らの活動を支援していくという立場を取るのが良いのではないかと考えています。まだ時間はあるので、彼らと共に活動を続け、協力出来るかを考えたいと思います。
始めに書きましたように、モシではNGOブームと言えるくらい、子供たちを対象にしたNGOがどんどん増えています。そのうちのいくつが、本当に結果を出しているのかというと、1割もいかないのではないかと思います。(先日も、「自分はNGOを運営していて、家で5人の孤児を世話しているから一度来てくれ」と道で話しかけられ、アポ無しで突然行ってみたら、2人の子供を紹介されたのですが、近所の人に話を聞いたらそれは彼の子供だった、なんてこともありました。)ですからバハティたちのような手のかかる子供たちはほったらかしなのです。名前だけのNGOや、活動していても、子供をエサにして得た支援金で私腹を肥やしているNGO。一般の人も「NGO=儲かる」というイメージが強いようです。この国でNGOを名乗っての活動は大変だ、と今更ながら感じています。私はここでは個人的な活動としてやっていく方が動きやすいと思いました。
子供たちを利用してまで儲けようとする大人たち、そしてMOYOのように、子供たちにまでドラッグを売る人間、それを黙認する社会。モシのストリート事情は簡単ではないと改めて感じています。