
Children Aid to Tanzania がタンザニア国内において正式にNGOとして登録されたのは、2006年9月7日です。まだ生まれて間もない小さなNGOです。
ですが、活動自体は2005年から始まっていました。それは私たちの発起人の一人、MOYOによって始められました。
彼には息子が3人いますが、その長男が、両親との衝突からストリートに出ていき、何度も連れ戻したものの、首都へ行ったとの情報を最後に、行方不明になってしまいました。
それ以来、彼は路上で生活する子供たちを見ると、ひどく心が痛むようになりました。彼らは十分な食事が得られません。病気になっても誰も助けてくれません。夜だって、安心して眠ることさえできないのです。(暴力を受けることもあります。)そして何より、彼らを愛し、教える大人がいないのです。
そこでMOYOは、せめて安心して寝る場所を与えたいと思い、彼らに自分の家の軒下で寝たらどうだと話をするようになりました。そうして、子供たちは10人、20人と集まってくるようになりました。MOYOは決して裕福ではありません。ですが彼のわずかな収入で、小さな子供には食事をタダで食べさせました。病気の子供には薬を買い与えました。すべてボランティアです。初めは反対した彼の奥さんも、近隣の住民も、いつのまにか全員で子供たちをしつけ、面倒をみるようになっていました。
しかし、彼の収入だけでは、どうにもならないこともあります。私が彼らに出会ったとき、小さな子供たちは、MOYOの家の廊下のコンクリートの上、大きな子供たちは、家の外、玄関の軒下のコンクリートの上で、拾ってきた麻袋やシーツに身をくるんで眠っていました。それでも彼らは安心して眠れる場所が有り難かったのでしょう、毎晩やってきました。
そんなところに出会った私は、彼らを少しでもサポートしたい、と考えました。そしてこれから活動を広げていくためにも、私たちはNGOとして正式に認められた方が良い、と考えたのです。こうしてCATは生まれました。

風邪気味の子供に薬を飲ませるMOYO。彼が自分のお金で買った薬です。

ゴミの穴に飛び込んで大火傷を負った子供の応急処置も彼がしました。

MOYOの奥さんが、子供たちの食事も作ります。毎日約20人分の食事を作るのは重労働!

玄関の軒下で夕飯をとります。


初めてMOYOの家に行った日、子供たちが「ここでこうして寝てるんだよ」と見せてくれました。
15歳以上の大きな子は、玄関の外の軒下で寝ています。